目次

はじめに

前回は、Hyper-V Server 2016の基本設定を行いました。
今回は、サーバー側のリモート管理に関わる設定を行っていきます。

Hyper-Vのリモート管理に必要なこと

前回は、OSの基本設定の中でリモートデスクトップの接続許可を行いましたが、Hyper-V Serverのリモート管理を行うためには、このリモートデスクトップ接続だけではHyper-Vの各種操作ができません。
Hyper-Vの操作を行うためには、管理PC上で「サーバーマネージャー」と「Hyper-Vマネージャー」が必要になります。
これらを使うためには、サーバー側と管理PC側の両方に各種の環境構築が必要となります。


ファイアウォールの解放

今回のHyper-V Server 2016の環境は、ワークグループ環境で行っています。
Hyper-V Serverは、ドメイン環境では「ドメインプロファイル」が適用されますが、ワークグループ環境では、最も厳しいファイアウォール・ルールが適用されるため、必要な通信がほとんどできません。
そのため、ワークグループ環境では、リモート管理に必要な操作ができるようにファイアウォール設定を変更する必要があります。
このためには、以下の手順を実行します。

コマンドプロンプト上で、以下を実行します。

netsh
advfirewall
firewall
set rule group="リモート デスクトップ" new enable=yes
set rule group="ファイルとプリンターの共有" new enable=yes
set rule group="Windows リモート管理" new enable=yes
set rule group="リモート イベントのログ管理" new enable=yes
set rule group="リモート ボリューム管理" new enable=yes
exit

実行したイメージは、以下のようになります。
hv41.png

この設定により、Hyper-Vのリモート管理に必要な操作ができるようになります。

 

まとめ

今回は、サーバー側の設定により、サーバー側ではHyper-Vのリモート管理ができるようにしました。

次回は、管理PC側の環境を構築していきます。