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先日、当サイトのもう一人の管理者「tomizo_no.2」が、会社の健康診断(ドック)の結果を持って帰ってきました。
今回の指導対象者は彼です。

彼の健康診断の結果を見ると、いくつか項目が「要注意」となっていました。
その中でまず注目したのが空腹時血糖で、値としては糖尿病の下限域に到達していました。
すぐさま糖尿病というわけではありませんが、これが平常値として続くようであれば、治療が必要になってきます。
本人も「何とかしなければ...」という意思もあるみたいです。

糖尿病の細かいことについては今回は割愛させていただきますが、
肥満がある場合には減量をする必要があります。
太っていることで、血糖値を下げるインスリンの働きが弱くなってしまうからです。
それと、食生活を見直し、正すことも重要です。
血糖値を上げにくくする食べ方や、糖の少ないものを食べるようにする低GIなど
最近ではいろいろな情報がありますが、どの方法が自分自身に適しているかを見極めることは
たいへん重要です。

彼に対し、何かしてあげたいのですが、やはり本人がやらないと成果は出ません。
本人のできる範囲で、これだったらできるかなという方法を提案する必要があります。

そこでまずは「体重を減らすこと」目標にしました。
彼はBMIが30近くあるので、「肥満」になります。(BMIについてはまたの機会に)
肥満を改善することで、前述のインスリンの働きも改善できたらいいな、と。

体重を減らす方法は、世の中いくらでもありますが、中には無理を強いるものや不健康になる体重の減らし方が多く出回っています。
何年もかけてこの体重になったので、減らすもの少しずつです。

そこで私は、彼に対して具体的な方法として以下の2つのことを勧めました。
それは、
・筋肉量を増やすこと
・2週間に1度、2日連続で体重を計測すること
です。

たったこれだけ?というのには理由があります。

いきなり減食するとか禁酒するとか、有酸素運動するなど、世の中によく言われている方法は勧めていません。最初からこのようなことを勧めると、それを続ければ効果は出てきますが、十中八九、効果が出るまで続けられることはありません。
はじめからできる人は、こんなことにはなっていないでしょう。

今回、彼がこれならできると言ったのがこの2つです。

そしてこの2つにした根拠はこうです。
筋肉を使うことで、カロリー消費することが目的ではありません。筋肉を増やすことで、基礎代謝量を増やすことが目的です。筋肉は、寝ているときでもカロリーを消費しています。

また、体重は、毎日チェックするようによく聞きますが、毎日の僅かな体重の増減は励みにも反省にもなりにくいものです。これを数日の時間を置くことで、励みも反省も大きくなるのです。

ということで、休日には子供の遊びや自転車乗りに付き合ったり、筋トレグッズでも購入して、効果を出させるように彼を誘導していきます。

管理栄養士とは、単に食事のことだけを考えるものではありませんので、今後も、こういったアドバイスをしていきます。

今後の彼の経過を観察していきましょう。