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いまだ終息の気配が見えない新型コロナウイルス(COVID-19)。ついに世界保健機関(WHO)は「パンデミックといえる」との評価をしました。日本だけでなく世界各国でいろいろな対策をしているのにも関わらずなぜおさまらないのでしょう。

感染経路は飛沫感染(感染者の咳やくしゃみからの感染)や接触感染(ウイルスが付いているものを触り、その手で口や鼻などを触り感染)と言われていますが、最近ではそれでは説明のつかない感染があるとも言われています。
そうだとしたら、いったいどんな感染経路なのでしょうか。

目次

謎の感染経路は「スマホ」!

もう、これに尽きるでしょう。1日の中でどれだけの時間触っていますか?しかも、どこへ行くのも一緒。ちょっとでも隙あらばスマホ。そんなスマホにウイルスが付いてたらどうなりましょう!!!

手洗いはするけどスマホ洗いはしない

マスクもしてるいるし、アルコール除菌も手洗いもしている!そして、もちろん一緒にお出かけしていたスマホも、帰ってきたら消毒したり、洗ったりしている!
と、いう人はどれだけいらっしゃるでしょうか。あまりいないのではないでしょうか。こまめに画面を拭いているという方はいらっしゃるかもしれませんが、それでウイルスがやっつけられているでしょうか。
そして、スマホの画面を拭いたとして、多くの方がスマホケースやスマホカバーをお使いでしょう。それも拭いていますか?洗っていますか?
そこまでやってない…。心当たりのある方、多いのではないでしょうか。
スマホもいろいろな機種があるので一概には言えませんが、スマホ洗いもアルコール消毒もしてはいけない機種が大半です。数年前からハンドソープで洗えるスマホも出ていますが、まだまだ限定的です。防水機能が付いたものは割と多くありますが、せっけんや洗剤は使えません。
アルコール消毒に関しては、アルコール(エタノール)は表面のコーティングやパーツを傷めてしまいます。スマホのお手入れ方法で検索すると、どうしてもアルコール消毒をしたいときは直接スプレーしないで薄めて布などにしみこませて拭くなどの方法が出てきますが、ウイルス対策と考えると薄めてしまってはきちんとした効果は得られません。
給食などの大量調理を行なう厨房では食中毒など起きないよう、「大量調理施設衛生管理マニュアル」*1に沿って作業をしています。これには調理台や調理器具は「使用前に70%アルコール噴霧又はこれと同等の効果を有する方法で殺菌を行う。」とあります。私も現場に出ているときは口酸っぱく「濡れているものにアルコールしても意味がないからね!」とご指導いただきました。濡れているとアルコールが薄まるからです。薄まると効果が落ちるからです。
つまり、スマホについたウイルスをしっかり除去するのは難しいのが現実です。ケースやカバーについては素材によりお手入れ方法はまちまちでしょうが、たとえ洗える素材でも、外から帰ったら毎回外して洗うという方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。

「新型コロナウイルス予防には手洗いが有効」と言われていますが、手洗いしてすぐに手洗いしていない手で触っていたスマホをいじっていては手洗いの意味がありません。

*1 大量調理施設衛生管理マニュアル→https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000168026.pdf 器具のアルコール消毒についてはP.13「標準作業書」にあります。

スマホがどれだけ汚いか

さて、スマホを洗浄、除菌することはなかなか困難だと述べましたが、スマホがキレイだったら洗浄も除菌もする必要はありません。しかし残念ながらスマホは菌だらけです。菌とウイルスは似ているようで異なるものなので、新型コロナウイルスにも完全にあてはまるかというと、そうではないかもしれませんが参考にしてください。
手を洗っていない手にいる菌は10万個とも100万個とも言われています。菌を培養する培地に手型を付け培養すると、菌たちでしっかり手の形ができてきます。さらには空気中にも菌は漂っています。空気中の埃がしばらくすると落ちてくるのと同じように、菌もだんだん下に落ちてきます。これを空中落下菌といいます。これは部屋の環境にもよりますが、結構落ちてきます。テーブルの上に置きっぱなしのスマホに菌が降ってきて積もるのです。その中に病気を引き起こす菌やウイルスも交じっていたらどうでしょう。危険です。そういうリスクもあるのでスマホは清潔に保っておきたいものです。

まとめ

いかにスマホが感染拡大に貢献しているかお分かりいただけたでしょうか。スマホに限らずガラケーでもタブレットでも、携帯型ゲーム機などでも同じことが言えるかもしれません。
外出の時はなるべくスマホを触らない。そうすればスマホにつく菌やウイルスも減らせるかもしれません。歩きスマホも減って一石二鳥ですね。

おまけ

数日前に、某営業さんとのお約束がありまして。年配の女性の方でした。その会社の事務所でお会いしたのですが、私が約束の時間より少し早めに着いてしまったので、外で時間になるのを待っていました。しばらくするとその方が外回りから帰ってきたのか、事務所に戻ってきました。私を見つけるなり、中に案内してくださり、入口で手のアルコール消毒を勧められたので、アルコールが品薄状態ですが遠慮なく手の消毒をさせていただきました。
そしてお話をしていると、書類をめくるときにその営業さんは慣れた手つきで指先をペロッと舐めて書類をめくりました。そう、指先をペロッと…。
あれ?そういえば営業さんは事務所に入るとき、アルコール消毒してたかしら?いくら思い出そうとしても、消毒していた姿が思い浮かばないのです。だからと言って手を洗いに行ったそぶりもなくて…。しかも、話の間に1回だけではなく数回、ペロッとされていました。
世の中、新型コロナウイルスの感染が広まらないよう、飛沫感染や接触感染がおこらないようにと呼びかけています。接触感染はウイルスの付いた手で鼻や口を触ってしまうと感染してしまうことなので、そうならないように手洗いやアルコール消毒を推奨しているのです。