サイトコンテンツは他者の情報源

Webサイトを構築するからには、そのサイトには、何らかのテーマが必要です。
なぜなら、多くの訪問者はGoogleなどの検索エンジンからそのサイトにある情報を検索して、検索で見つかったWebサイトに訪れるからです。検索エンジンの上位に出てくるためには、訪問者の指定したキーワードに関しての上質な情報がそのWebサイトにあることが必要になってきます。
サイト構築をしようと思っている方は、何かしらの「得意な分野」を持っていることと思います。その得意な分野における上質な情報を記事として発信することで、Webサイトは情報源としての価値が高まります。
しかし、Webサイトが上質な情報源となるためには、多くの記事が必要となります。
そのため、Webサイトを構築するには、上質な情報(記事)を作る(書く)ことに集中し、サイトのページ作りをできるだけ簡単かつ柔軟に行えることが重要になります。
サイトのページを簡単かつ柔軟に作る方法として、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)があります。例えば、WordPressは、最もよく利用されているCMSの一つで、比較的簡単にサイトのページ作成ができますし、多くの書籍で作り方や使い方の解説がされています。

以下に、いくつかのCMSの種類と特徴を紹介します。
 

CMSの種類と概要

CMS 公式サイト(日本語) 概要
WordPress https://ja.wordpress.org/ ブログ用のCMSとして圧倒的な世界シェアを誇るオープンソースCMSです。その完成度が高く、愛用者の多いため、非常に多くのプラグインが公開されています。
ソースコードが無償で、プラグインも多くが無償であることから導入が容易です。一方で、メジャーであるがゆえにセキュリティの脆弱性を突かれる問題も時々発生し、利用者は、マメにセキュリティのアップデートをしないといけません。
Joomla! https://joomla.jp/ ハーバード大学やLinuxなどのWebサイト構築に使われている、オープンソースCMSです。WordPressよりは使い方は難しいものの、専門知識をあまり必要としないため、SNS作成からEコマースサイト構築など、幅広く使用することができます。
テーマや拡張機能はWordPressに比べると少なめですが、それでも多くのテンプレートが用意されています。また、有償で高品質なテーマや拡張機能もあります。
Drupal http://drupal.jp/ 世界中の企業の大規模サイトを支えるオープンソースCMSです。機能拡張を追加することにより、商用サイトレベルのものを作ることができます。しかし、拡張性が高い反面、技術的な難易度も高いと言えます。
concrete5 https://concrete5-japan.org/ 当サイトが使用しているCMSです。
WordPressほど使い勝手は良くないですが、自由なサイトのレイアウトを作ることもできます。
プラグインやテンプレートもある程度の数(有償もあり)があり、一般的なサイトのWebページを作成するには十分なものがあります。
レイアウトを自由に構築できることが使う難易度を挙げている理由でもありますが、本当に自分独自のものを作るのであればお勧めしたいCMSです。
なお、ソースを直接編集して独自の機能追加もできます。

上記で紹介したCMSは、それぞれ独自の手順・方法でサイトを構築しなければなりません。
まずは、いくつかのCMSを少しでも使ってみて、どれが最もご自身に合うかどうかを確認してみることをお勧めします。CMSを決めて記事を書き始めたら、他のCMSへ移植することが難しくなりますので、今後長く使えそうなCMSを選んでください。また、選んだCMSを使いこなすことが、サイトを発展させていくために重要です。CMSは使っていくと慣れてきますので、まずは「こんなことはできないか?」のようにやりたいことをいくつか挙げて、比較してみるのもよいでしょう。

当サイトで使用しているCMS

当サイトは、上記の中の「concrete5」]https://concrete5-japan.org/
を使用しています。concrete5を選んだ理由は、以下の通りです。
・レイアウトのカスタマイズやテンプレートの選択の自由度が高い。
・ブログだけでなく、固定的なページを容易に作成できる
・ブログが比較的簡単に書け、レイアウトの自由度が高い
・WordPressは脆弱性が突かれやすいので別のものを選定しようと考えた
・ページ作成のためのツールが多い

まだ十分には使いこなせてはいませんが、それでも、実際にConcrete5を使ってこのサイトができているわけで、それなりに使えることが実証できていると思います。

皆さんも、まずはご自身に合ったCMSを選び、サイトが多くの上質な記事で満たされるようになることを期待します。